H30 第2回勉強会!
こんにちは、創価 Rainbow Actions です!
今年度第2回目の勉強会となる今回は、人権分野第2弾ということで、ヨーロッパの同性婚の制度と歴史について学びました!
ヨーロッパは「LGBTが住みやすいランキング」で上位になっている国が多いなど、LGBTに対して非常に寛容な国が多いですよね!
しかしその一方で、宗教や思想の対立などから、ヨーロッパ全体に関係する同性婚の統一的ルールはありません。
ではヨーロッパでは、どのような法整備で同性カップルを認めているのでしょうか??
ヨーロッパにある同性カップルを認める制度には、大きく分けて3つあります。
1. 同性婚
法律における婚姻の対象を異性における恋愛関係から異性、同性を問わない恋愛関係にしたもの。2001年にオランダで(世界初!)始まり、現在欧州では16ヶ国が認められています。(世界全体では25ヶ国)
同性カップルが居住地の役所に申請し、同性婚であると認められると、税や社会保障、相続、養子縁組などの権利が異性婚と平等に得られます。
2. パートナーシップ制度
欧州のパートナーシップ制度はは、婚姻とは別に法を整備し、同性カップルの権利を認めます。1998年にデンマークで始まり、現在欧州で主要な制度となっています。
同性カップルが住んでいる役所の地域で、同性パートナーシップと認められると、婚姻と同じように税や社会保障上、相続の権利を得られます。※養子縁組の部分においては各国によって違いがあります。
3. 民事連帯契約(PACS)
フランスで1999年に始まった制度。フランスの民法典の515-1条には「 異性または同性の成年に達した二人の自然人による共同生活を送る旨の契約」とあります。
各パートナーで相互に契約を行い、裁判所に公証してもらいます。それにより、税法・社会保障・養子縁組において権利を得られます。
法整備については分かったけど……
では一体、どのようにして現在の寛容なヨーロッパができたのでしょうか??
ソドミー法
中世ヨーロッパに欧州各地で設けられていた、同性愛処罰規定。主にキリスト教においては、同性間における性行為等を「自然に逆らう不快で忌まわしい罪」としている。
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ソドミー法の廃止
フランス革命中にソドミー法廃止が開始。1945年までに、欧州14ヶ国が同性愛処罰規定の廃止を行いました。
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欧州人権条約(1950)
1950年に採択。これにより欧州人権裁判所が設置されました。
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パートナーシップ制度の開始
同性愛処罰規定が廃止されたことで同性愛は認められていましたが、 同性カップル間の問題に対処するために何か制度を作り、保護をしよう、と始まりました。
※1989年にデンマークで世界初のパートナーシップ制度が認められました。
※2001年には、異性間と同じ権利を持つ同姓婚がオランダで認められました。
多様性に富み寛容度の高いヨーロッパですが、現状に至るまでこれだけの長い歳月と歴史があったことに驚くとともに、それでもどうにか現状までたどり着いたヨーロッパの人々の努力に感動もしました(^^)
日本も地方自治体によるパートナーシップ条例の制定が進んできていますね!やっと始まった、これから、という段階ではありますが、「前進している」という事実にうれしくなる今日この頃です(^O^)
次回もお楽しみに!
平成30年5月25日 創価 Rainbow Actions
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