H30 第6回勉強会!
こんにちは、創価 Rainbow Actions です!
今回の勉強会は「LGBTと差別」のテーマで行いました。
その中でもマイノリティの中のマイノリティという観点から、大きく分けて二つ、「ハンセン病」と「LGBTが日本で差別される理由」について皆で学びました。
ハンセン病
ハンセン病とは?
らい菌が主に皮膚と神経を侵す慢性の感染症で、治療法が確立された現在では完治する病気です。感染力は非常に弱く、ほとんどの人は自然の免疫があるため、“最も弱い感染症”とも言われています。
ちなみにハンセン病を「らい病」と表現する場合、この言葉は医療や病気への理解が乏しい時代にその外見や感染への恐怖心などから、患者への過激な差別が生じたときに使われた呼称です。使うのは控えましょう×!
ハンセン病の歴史
ハンセン病は古代エジプトなどの古記にも記されおり、日本でも「日本書紀」の時代から存在した病気です。
古代中国の古書、インドの古典、聖書など、数多くの古い文書に残っている記述からも、ハンセン病は天刑(天の下す刑罰)、業病(悪いおこないの報いとしてかかるとされた、なおりにくく、つらい病気)、呪いなどと考えられ、忌み嫌われてきました。このことから、外見と感染に対する恐れから、何世紀にも渡り社会的に正当化されて差別をされてきたことがうかがえます。
日本でのハンセン病の歴史
1907年「らい予防に関する件」制定
→一部の患者を療養所に入所させる法律
1931年「らい予防法」制定
→すべてのハンセン病患者を療養所に隔離できるように
ハンセン病撲滅対策が拡大
1943年 アメリカでハンセン病の治療法発表
1953年「らい予防法」改定
→強制隔離等はそのまま法律に残る
1996年「らい予防法の廃止に関する法律」制定
2001年 国家賠償請求が可能に
このように、根拠のない恐れからハンセン病の法律ができ、改定するまで50年近くの月日を費やしてしまいました。
隔離政策が始まった当時、職につけないハンセン病者は物乞いとして生きていました。これを見た貧困層というマイノリティの人が「自分たちよりも劣った人を見つけて、自己を正当化する」という新たな差別が生まれてしまいました。
つまり、マイノリティがマイノリティを差別してしまう事態になってしまったのです。
LGBTが日本で差別される2つの原因
①環境要因
育った環境から「異性に惹かれあい、結婚をして子どもを産むこと」が当たり前とされ、それ以外は無いとしている。→人格を形成する上で育つ環境の影響は計り知れない。
②無知要因
無知であること。多くの日本人が差別だと気づいていないため、何が差別に当たるか認識することが難しい。
⇒マジョリティ(自分たち)と異なる特徴を持っているというだけで括り付けて拒否してしまう
日本の学校におけるLGBT生徒へのいじめと排除
1991年に教員が加わったいじめを受けて生徒が自殺した事件がありました。
しかし、地方裁は学校側はいじめによる自殺を予見することができなかったとして、学校の
所属する地方自治体の自殺に対する賠償責任を否定しました。
このようにLGBTを何も知らない生徒、それにより当事者が誰にも相談できない環境を生みやすくしています。LGBTはいないことにされていると感じる当事者もいます。教員の中でも同性愛嫌悪している人もいるのが現状です。これらのことから日本の学校の生徒は自分の居場所、自分の在り方を締め付けられる傾向があります。
マイノリティの中にもマイノリティはいる!
世間ではLGBTというマイノリティを一括りにされてしまいますが、LGBTの中にも優遇されている人、されていない人がいます。私たちはもう少しそのことを理解して、カーストが少しでもなくなるように、平等になるようにしていかないといけません。
ディスカッション:「LGBTの中のマイノリティ・壁は何か」
・LGBT以外の他のセクシュアルマイノリティ
・L/ GとBの壁
・アセクシュアルやノンセクシュアル
・トランスジェンダー内の性転換の有無による壁
・アライと当事者の壁
等の意見が挙がりました。
ディスカッション:「差別が起こる原因は何か」
・無関心や無知
・知名度の低さ
・マイノリティが差別を正当化してしまうこと
・複雑なために理解が難しい
・身近に感じられない
等の意見が挙がりました。
LGBTの権利を世の中に主張する前に、そのLGBT内における権利を平等にする必要があると考えるメンバーが多かったようです。マイノリティのカーストを無くすことができるのは当事者である我々ではないでしょうか。
平成30年6月11日 創価 Rainbow Actions
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