H30 第3回勉強会!

こんにちは、創価 Rainbow Actions です!

第3回目となる今回からは、「マイノリティ」の分野になります!今回のテーマは「性と教育」でした!


まずは……

日本の性教育の現状

・制服について
千葉県柏市立柏の葉中学校をはじめ複数の教育機関が、現在ジェンダーレス制服を導入・導入検討しています。

・教科書について
日本では、高校の教科書からLGBTに関する記載があります。

・差別的言動
LGBTを含む、性的マイノリティ当事者に対する差別的言動を見たことがある人の割合は、当事者が70%に対し、非当事者は44%しかいません。「男なら~すべき」「女なら~すべき」という発言をより多く耳にすると答えたのは女性でした。


ここで考えたいこと!

日本における性教育は強制異性愛をベースにしたものではないか?また、性自認に対する配慮が欠けているのではないか??


 欧米の性教育を例にとってみると…

フランスの場合

科学の教科書で生物学的に学びます。

・中学
避妊は実際に使う場面を想定!
避妊法はデータや写真で説明しています。
・高校
染色体の説明から、性的指向(性的少数者)まで取り上げています。また、グループ討議で性行動の責任等について学んだうえで自分で意見を言えるようにしています!
 

フィンランドの場合

健康教育として行っています!

・中学
性感染症、避妊だけでなく、交際のルール、性行為を始めるタイミングや責任を具体的事例を含めて紹介しています。
・高校
性的指向について性的少数者や性とは何か、安全性と責任の関係性について学びます。
妊娠初期から後期までの母親、子ども、父親の変化など「親になる」ということが詳しく説明されています。
 

ドイツの場合

様々な分野から性を学びます。

・小学5.6年
避妊用具の写真や用途についてもまなびます。また、同性愛の疑問や悩みなど具体的な説明があり、性虐待も取り上げています。
・中学
中絶問題について、医学的、法律学的、生物学的に考えさせます。また、エイズ・ジェンダー・同性婚などのテーマを選び、調べて話し合うグループ討議の機会もあります。
 

これらのことから……

日本は医学的、生物学的な情報、性情報の具体性について改善の余地があるのでは、という意見が出ました。「生殖」という異性愛のみを想定したものであるために、生殖を担う女子に重点を置かれ、男性の性については無知になってしまい、結果、お互いの性について無知になってしまうことが懸念されます。よって、性教育にジェンダーやLGBTを含むセクシュアルマイノリティを盛り込むジェンダーセンシティブな視点が必要だと考えられます(^O^)
 
最後に……

性教育の在り方について

近年の日本の性教育においては
「純潔教育」や
「絶対禁欲教育」
という動きがみられます。

「純潔教育」では、
在学妊娠を避けるために性教育を悪とすることです。現に日本では昭和末期まで子どもに性教育を行うことはタブーとされてきました。

「絶対禁欲主義」では、
妊娠や性病の怖さのみを教え、結婚まで純潔を守ることを教える教育です。アメリカでは牧師などを通してこのような授業が行われていました。しかし、間違った知識によりコンドームを使わずに性行為に至るなど、妊娠率は逆に上がっていきました。
 


性というものはすべての人が当てはまることではありません。子どたちには、性に偏らない公平で正確な性教育を受ける権利があります。また、制度としての強制異性愛を認識すること、生殖を目的とした性教育からの解放が不可欠ではないでしょうか。


平成30年5月28日 創価 Rainbow Actions 

創価 Rainbow Actions

LGBT当事者をはじめ、すべての人がありのままで生きることのできる社会の建設を目指して

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